初心者でもわかる!オウンドメディアで始めるコンテンツマーケティング

Webマーケティング
パソコンに映る女性と飛び出す画面

最近は個人でも「オウンドメディア」を利用してビジネスをする方も多くなってきました。

もちろんたくさんの企業でも「オウンドメディア」を利用してマーケティングに活かしているところもあります。

今回は、「オウンドメディア」をマーケティングに活用する方法や、その具体的な作成方法などを解説していきたいと思います。

オウンドメディアをマーケティングに活用

スマートフォンを握る手まず、「オウンドメディア」とはどういうものか解説すると、

オウンドメディアとは、自社発行の広報誌やパンフレット、インターネットの自社のウェブサイト・ブログなど、企業や組織自らが所有し、消費者に向けて発信する媒体を指す。

引用:Wikipedia

つまり、「自社が保有する、ユーザーに向けて発信する媒体」というものになります。

さらに詳しい「オウンドメディア」については以下の記事も参考にご覧ください。

簡単に言うと、企業や個人で作成されたWEBサイトなどがそれにあたります。

なぜ、この「オウンドメディア」が、今マーケティングに利用されているのでしょうか。

その理由は以下の3つになります。

  1. 広告費を抑えることができる
  2. ブランドイメージがコンテンツ化できる
  3. ユーザーとの関係性が構築される

広告費が抑えられる

自社製品を宣伝するとき「オウンドメディア」というものが、取入れられていないときは、自社製品を知ってもらうための大々的なプロモーションが、他の媒体による広告宣伝として行われ、広告費が莫大にかかりました

現在でもそういった広告方法は行われていますが、自社のWEBサイトやメールマガジンなどといった「オウンドメディア」により情報を発信することができ、大々的な広告をしなくても、最新の情報を「オウンドメディア」により発信することで、その情報を必要とするユーザーが「オウンドメディア」を利用してくれるようになりました。

つまり、現在はユーザー自ら必要な情報を選択して手に入れることができるのです。

従来の宣伝方法だと、すべての人々に宣伝されるので、必要のない人にまで広告費を払っているという訳です。

それが「オウンドメディア」では必要な人に必要な情報が提供されるのでコストがかからずにすむのです。

ブランドイメージがコンテンツ化できる

ブランドイメージというのは、自社が競合他社との差別化を図るためにはとても重要です。

ブランドイメージが同じようなものであれば、ユーザーとしてはどれがどこの商品か見分けがつかなくなります。

また、商品自体も同じようなものであれば、ユーザーとしては間違いなく価格の安い方にいくでしょう。

このように、独自のブランドイメージを確立させそれをコンテンツ化して「オウンドメディア」により発信することは大きく差別化を図ることができます。

「ここのブランドでしかこれはない」というコンテンツが自社製品の価値を上げることになります。

この「コンテンツ(中身)」がとても重要で後述する「コンテンツマーケティング」の根本になります。

差別化とはどういったものなのか、下記の記事でもご紹介していますので、ご参照ください。

ユーザーとの関係性が構築される

広告費のところで、「ユーザーが必要な情報を選択する」と、解説してきましたが、このユーザーによって選択された「オウンドメディア」はユーザーとの関係性が構築しやすくなります。

例えば、自社が製薬会社で薬や病気に関するコンテンツをメインとした「オウンドメディア」で情報を発信していた場合、その薬や病気に興味のある人は情報を得るために何度もこの「オウンドメディア」を訪れることでしょう。

そこで、有益な商品を発売していれば、その商品を購入するかもしれません。

そして、商品が良ければ続けて購入をしてくれるかもしれません。

このように「オウンドメディア」で発信する情報によっては、あるユーザーにとってはとても価値あるものとなり、「自社は価値ある情報を提供する」「ユーザーは必要とする情報を手に入れる」といったそれぞれの関係性を築きやすくなるのです。

オウンドメディアでコンテンツマーケティング

たくさん並ぶスマートフォンのコンテンツ前項で、「ブランドイメージがコンテンツ化できる」と解説してきましたが、コンテンツマーケティング」とはどういったものなのでしょうか。

まず、「コンテンツ」と「マーケティング」は何かそれぞれ考えてみたいと思います。

コンテンツとは「中身」のこと。英語の関連語彙としては、コンテナの中身がコンテントである。「デジタルコンテンツ」などの複合語がある。いわゆる「メディア」の中身の文字列・音・動画などのことで、それらの内容である著作物を指すことも多い。

引用:Wikipedia

マーケティングとは企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また、顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。

引用:Wikipedia

「コンテンツ」とは簡単に言うと、「中身」ということになります。

つまり「コンテンツマーケティング」とは、ユーザーに「価値ある情報(中身)を提供して商品購入につなげる」というプロセスになります。

この「価値ある情報」を発信する場所が「オウンドメディア」になるという訳です。

「オウンドメディア」は自社所有のものになりますので、どのようなコンテンツを作成するかも重要で、ターゲット(ペルソナ)を意識したコンテンツ作りがブランドイメージにもつながります。

このブランドイメージが差別化を図り、最終的にユーザー獲得へとつながるのです。

このコンテンツ作成に関しても闇雲に作成するのではなく、ターゲット(ペルソナ)の設定も重要となります。

ターゲット(ペルソナ)の設定については次項でさらに詳しく解説していきます。

オウンドメディアの具体的な作成方法とは?

悩む女性と周辺環境「オウンドメディア」によるコンテンツマーケティングの方法を解説してきましたが、具体的にはどのようにコンテンツを作成していけばいいのでしょうか。

この「コンテンツ作成」に関しては、企業も個人も同じく言えることですが「ひとりよがりにならない」ことです。

少し前には副業として、ブログでのアフィリエイトが流行りましたが、「ひとりよがりなブログ」にいくらアフィリエイト広告をのせても誰も見ることはありません。

そこで、コンテンツ作成に必要な具体的方法を3つあげて解説していきます。

  1. ペルソナ
  2. コンテンツの軸
  3. SEO対策

ペルソナの設定

ペルソナの設定は「オウンドメディア」の根本となる部分なのでしっかりとした設定が必要です。

どのようなユーザーに向けてコンテンツを作成していくかがしっかりしていないと、ターゲットがぼやけてしまい最終的にターゲットが絞れずユーザー獲得につながらなくなります

まず、ターゲット設定のためのペルソナ設定項目を確認していきましょう。

ペルソナ設定のための20項目

  1. 名前
  2. 年齢
  3. 性別
  4. 職業
  5. 居住地
  6. 家族構成
  7. 世帯年収
  8. 生活スタイル(平日や休日の過ごし方など)
  9. 性格
  10. 食事や健康
  11. 趣味や興味
  12. 服装
  13. 貯金額
  14. 大きな買い物の最終決定権者
  15. 価値観(お金、時間などに関する考え方)
  16. 嫌な思い出
  17. 所持しているデバイス
  18. 一番欲しいもの
  19. 現在の満足度
  20. 最も大事にしていること

このように細かな設定をすることで、ユーザーの求めるニーズを導き出していきます。

詳しいターゲット(ペルソナ)の設定方法は以下の記事を参考にしてください。

コンテンツの軸

コンテンツを作成するとき、軸がしっかりせず「あれもこれもいろいろな情報をのせていきたい」となってしまうと、情報がまとまりをもたず訪れたユーザーが必要な情報を的確に手に入れることができなくなります

そして、結局訪れたユーザーも離れてしまうことになってしまいます。

そのためにも、どういった情報を提供する「オウンドメディア」を作成するか、というのをよく考えなければなりません。

それによってユーザーも一度きりのユーザーになるか、何度も訪れてくれるユーザーとなるか、最終的に商品を購入してくれる顧客となるか変わってきます。

「このサイト(オウンドメディア)にしかないもの」を強みとできるようなコンテンツ(専門性のあるもの)にしていかなければなりません。

先ほど、自社が製薬会社という場合で例をあげましたが、その場合のコンテンツは「製薬会社」という強みを生かして、薬に関するいろいろな知識を紹介するページや、病状や症状によってどのような薬がいい、といった専門性の高いコンテンツを作成すれば病院に行く前にまず、そういったサイトで確認してみようと思う人も多いでしょう。

病院にいかなくても、ユーザーが納得できる情報が提供できればまた、何かあったときに再度訪れてくれるでしょう。

そこで、この症状の場合は自社のこの薬が有効であるとわかれば、そこで購入にいたる場合もあるでしょう。

このようにコンテンツの軸がしっかりして、専門性のある情報を提供できることが大事です。

SEO対策

ペルソナの設定やコンテンツの軸がしっかりできたら、情報が埋もれてしまわないように「SEO対策」もしなければなりません。

「SEO対策」という言葉もよく聞くと思いますが、これも知らなければいくら自社サイトがよくできたとしてもたくさんの人々に見てもらう機会を逃してしまうかもしれません。

「SEO対策」とは「検索エンジン最適化」という意味であり、

検索エンジン最適化とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること。またその手法の総称。サーチエンジン最適化ないし検索エンジン対策とも呼ばれ、サーチエンジンマーケティングとあわせて用いられることも多い。

引用:Wikipedia

この、SEO対策はどのようにするかというと、具体的には誰もが検索する言葉(キーワード)を自社サイトの記事に載せることで、誰かに検索されたときに検索結果の上位に表示されやすくするということです。

どういったキーワードが検索されやすいか、キーワードを選定するコツを以下の記事でもご紹介していますのでこちらもあわせて参考にしてみてください。

また、SEO対策にもいろいろな方法が紹介されていますが、やはり一番はGoogleが掲げる「ユーザーファースト」です。

「Googleが掲げる10の事実」の中で、以下の10点をあげています。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速い方がいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報ニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

以上のことを踏まえて、自分が検索するユーザーの立場になって考えるとわかりやすいでしょう。

具体的なキーワードとしては、自分が何かを知りたくて検索するとき、「~のやり方、~方法、~とは」などといった言葉で検索をすることが多いのではないでしょうか。

また、何かを検索するときに言葉を検索窓に入力したときに表示されるキーワードはたくさんの人が検索しているキーワードなので必要とされているキーワードと言えます。

そういった必要とされているキーワードをもとにコンテンツを作成していくと、ユーザーの求める情報ができあがるのです。

しかし、中には気を付けなければならないSEO対策もありますので以下の記事よりご参照ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「オウンドメディア」と「コンテンツマーケティング」について解説してきましたが、個人でも企業でも「オウンドメディア」を作成するときには、今回解説してきた、

  • ペルソナ
  • コンテンツの軸
  • SEO対策

をベースに考えて、独自の「オウンドメディア」を作成して「コンテンツマーケティング」に活かしてください。

この記事を書いた人
鈴木 晋介
フリーランスのWebマーケッター。同志社大学を卒業後、合成繊維の設備メーカーで海外営業を4年半経験。独立後、スマホアプリ開発や、旅行・美容・SEOジャンルのWebメディアを制作。Google、Yahooの検索ワードで1~3位を量産した実績を生かし、大手企業のWebマーケターとして活動中。
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